1 雇われない生き方の実験


NEET株式会社は、日本全国からニート(の条件にだいたいあてはまる若者)が集まり、全員が経営参加するという企画のもと、2013年11月に設立された株式会社です。古い働き方や価値観に縛られない新しい事業集団をゼロから立ち上げようという壮大な試みでスタートしました。

働かない・働けない若者たち(ニート)に就業支援をしたり、社会復帰の機会を与えようなどということは目的にしていません。ニートたちが集まり、より充実したニート的人生を模索・発見していくという実験場です。

いろいろな価値観や経験を持った人たちが明確な上下関係がないまま会社をつくっていこうとすると、時に衝突がおき、傷つけ合うこともあります。これまでも運営方針をめぐってケンカばかりして、組織はまったくまとまりませんでした。

しかし、自分たちにもできる小さな仕事を考えて趣味を仕事にしたり、仲良くなった友達と活動拠点をつくったり、夜な夜なオンライン上でお喋りや口論をするうちに、一部のメンバーには不思議な愛社精神がうまれ、次第になくてはならないものになっていきました。普通に就職して会社を去っていった人もいれば、中には起業して成功した人や、メンバー同士で結婚した人までいます。

そこで現在は稼ぐことにこだわらず(稼いでもOKですが)、一つにまとまることをあきらめ、誰でも存在することができる「居場所」を目指しています。

みんなバラバラでも、稼げなくても、好きなやつとだけ組んで好きなことをしてもいい。それぞれのニートがニートらしく、そして愉快に楽しく仕事や活動をし、また全国から仲間を集めています。

2 会社の特徴と活動


NEET株式会社は会社設立時にはテレビ・新聞・雑誌などで数えきれないくらい取材されました。ついにはCNNでニュースになるなど、知名度だけが一流になり、中身とはかけ離れた過剰なメディアを果たしました。

NEET(ニート)とは、Not in education, employment, or trainingの略であり、どこの会社や団体にも雇用されておらず、学校や就業訓練機関にも通っていない34歳以下の若者(若年無業者)のことをさします。

日本には70万人以上のニートがいるとされ、それは人口の2.4パーセントと言われています。

つまりニートとはふつうの枠からはみ出したその他の若者の総称であり、NEET株式会社はそんな多様で少数派な若者だからこそ新しい「何か」を模索できるのではないか、という考えのもとうまれました。

そしてこれまでいろいろなスキルや境遇を持つニート達が仲間になりました。(TOEIC満点、情報処理技術、法律関係・デザイン知識を持つ者、占い・MENSA会員、生活保護受給者や、心身に障害を持っている引きこもりまで様々です。)

社内では今日も交流会や雑談が繰り返され、音楽制作や語学の習得、イラストやプログラミングなどの知識の共有や勉強会もされています。また1時間1000円でニートをレンタルするレンタルニートをはじめ、オンラインゲームアプリの制作など数々の事業部が存在し、他企業様からのコラボレーション企画や取材の依頼もお受けしています。

3 メンバーの特徴・注意点&応募要件


(参加希望の方は特設募集ページより応募いただけます。)

  • 日本全国にニート仲間ができ、事業、経営への参加ができる。
  • 上司や業務命令・ノルマなどは一切ない。しかし固定給もない。
  • 法律やモラルの範囲内であれば、好きな活動や仕事を自由にできる。
  • 社内専用SNSで、常にメンバーをダラダラ繋がっていられる。
  • 本名を名乗る必要がなく、ビジネスネームで新しい人格を楽しめる。
  • 待っていても何も始まらない。何も与えられない。自由と自己責任。

4 応募条件


NEET株式会社への事業参加には、以下の条件をだいたい満たす方であればどなたでも応募できます。

 

①「どこの会社や団体にも雇用されておらず、学校や就業訓練機関にも通っていない34歳以下の若者」というニートの定義にだいたいあてはまる方が対象です。
※上記の定義は目安であり年齢制限はありません。自称でも構いません。
※暴力団等、反社会的勢力・団体との関係がある方、禁錮以上の刑に処せられ、その執行が終わるまでの方は対象外とさせていただきます。
※反社会的な言動や迷惑行為を行う方。公序良俗に反する方は、当社の判断でお断りすることがあります。
※未成年の参加は原則禁止です。

 

②所定の本人確認書類の用意が必須です。

 

③所定の年会費が必要です。

 

※詳しくは募集時の特設ページをご覧ください。

○募集時によくありそうな質問○

Q:ニートじゃないと参加できませんか?

A:ニートじゃなくてもメンバーになれます。実際ニートの他にも、フリーター、会社員、クリエイター、経営者などいろいろな職種や年齢のメンバーがいます。

 

 

Q:普段の連絡ややりとりはどのように行うんですか?

A:社内メーリングリストと社内SNSによって連絡や交流を行います。メールやグループチャットに加えて、動画会議・配信などを行うこともあります。

 

Q:年会費他は何に使われるんですか?

A:法人運営費に使います。例えば法人税(利益がゼロでも必要)、決算・会計業務費、サーバー費・会社WEBサイト等の運用費、メンバー募集費用、登記業務・契約業務費用などに使います。